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排水桝の掃除を自分でする方法!掃除の頻度、掃除に必要な道具を紹介します。

掃除の頻度、掃除に必要な道具を紹介します。 how to

汚水枡の掃除のやり方がわからないという方の為に、排水桝の掃除を自分でする方法と、掃除の頻度掃除に必要な道具注意事項を紹介します。

一戸建て(持ち家)は排水桝の掃除を自分でする必要があります!

一戸建ての敷地内には、排水桝といういくつかの排水が合流する地点があり、敷地内の排水桝は家主が管理します。(※賃貸では通常自分ではやらずに管理人が行います。)

排水桝を定期的に掃除をしていればつまりを未然に防ぐことにも繋がります。

我が家では根っこが原因で排水桝が詰まってしまい、高圧洗浄の業者を呼ぶ事になってしまいましたが、もしも掃除や点検をしていて、根っこを自分で除去していたならば高圧洗浄の高額な料金を払わなくて済んだと思います。

高圧洗浄でかかった実際の料金の内訳を公開!

排水桝の掃除の頻度は?

掃除が必須でない種類の排水桝ならば、掃除をしなくても大丈夫なこともあるのですが、予想外の原因(根っこやトイレットペーパーの詰まりなど)で突然詰まって慌てないためには定期的な点検が必要です。
もしも点検時に異常があったり、汚れが溜まっていたならば、それが掃除のタイミングです。

どのくらいの頻度で排水桝の掃除や点検をしたらいいのか?というと、半年~1年くらいの間隔で定期的に掃除や点検をすれば安心だと思います。

根っこが排水桝に入り込んだ場合にも、そのくらいの頻度ならば自分で簡単に取り除くことが出来ます。(※根っこは早期発見が大事です!)

「悪臭や汚物に触れる」という精神的負担が大きいイメージのある排水桝の掃除ですが…こまめに行っていれば汚れが少なくなるので恐れる必要はありません!

最初の掃除こそ汚れが酷いでしょうけれども、その後は綺麗に保つ使い方を心掛けることによって、次回の掃除の際には前よりも綺麗な状態で保てているはずです。
二回目以降の掃除は初回に比べたらかなり楽になるはずです。

定期的な点検と清掃ををしていれば、トラブルを未然に防ぐことができるので、業者に高圧洗浄を依頼して何万円も支払う必要がなくなります。

排水桝の種類によっては掃除が必須のものとそうでないものがあります。
掃除が必要なもの必要でないものの違い!

排水桝の掃除を自分でする方法!

掃除した後の排水桝

[掃除の前に]排水桝の掃除をするときの注意点!

を考慮する>

風が強すぎると掃除中に枯葉が排水桝に落ちてきたり、臭いが勢いよく自分に吹き込んできたりするので、風の強い日は避けたほうがいいです。

<臭いを考慮する>

暑いと臭いが強まるし虫が多いので夏は避ける。
排水桝の悪臭が近隣の家まで届いてしまうのを避けるために、ご近所さんが窓を閉めている季節のが最適だと個人的に思っていますが、夏以外ならば大丈夫だと思います。

悪臭でご近所に迷惑をかけるかもしれないので、お隣の方に排水桝の掃除をすることを事前にお知らせ出来れば親切だと思います。
特に、高圧洗浄の業者を呼んだ場合は大々的にしぶきや臭いが広がるので配慮が必要かもしれません。

<汚れから自分を守る>

・臭いとばい菌除けにマスクをします。

ゴム手袋を必ず付けます。(※破傷風の危険を避けるため)
ビニール手袋は破けていなくても謎に汚水が染みてくるので、ゴム手袋をします。
その上にビニール手袋をすれば、途中で他のものに触れたり、一旦綺麗にしたい時にビニール手袋だけを取り替えると衛生的に作業が出来ます。

汚れてもいい服、洗いやすい服を着ます。
使い捨てのレインコートを着ると安心です。
レインコートを着ない場合は、袖先の保護は必ずしたほうがいいです。

私が掃除したときには、思わぬタイミングで袖先が排水桝に触れてしまったり、その汚れが胴体に触れたりして汚れてしまったので、袖先が長い手袋をするか、袖先にビニール袋をかぶせてテープで巻いたりして保護しましょう!

<前もって排水桝の状態を確認しておく>

掃除日の何日か前に排水桝の蓋を開けて、臭いがどの程度なのか?中の汚れ具合はどうなのか?を観察して写真を撮っておき、「いざ掃除をするときにはどんな作業が必要になるのか?」をシミュレーションして、必要な道具を揃えておきます。
そして、心の準備をしておきます・・(状態によっては結構キツイ😅)

排水桝の種類によっては、状態が良好で特に汚れていない場合はここで点検のみで終わる事も出来ます。
こまめに掃除や点検をしていると汚れが浅いうちに処理出来るので後がです

[排水桝の種類]

  • インバート桝(乾いているのが正常):掃除無しでも大丈夫な場合が多い
  • トラップ桝(汚水が溜まっているのが正常):定期的に清掃が必要

掃除が必要な排水桝と必要でない排水桝の違い!

<準備する物>

※汚物に触れたものを他で使いたくないので、排水桝の掃除専用にするか使い捨てのものを用意します。

排水桝の蓋を開ける道具
蓋の種類は主に二種類>

  • 塩ビ管の排水桝は塩ビの丸い蓋(小さくて丸い)
    →マイナスドライバー
  • コンクリート桝はコンクリートの四角い蓋(大きくて重い)
    →手、マイナスドライバー、バールのいずれか

【清掃用品】
中性洗剤
漂白剤(兼用は中性洗剤のみで!)→❗️混ぜるな危険
長めのブラシ
取っ手付きのザルやひしゃく
ジョウロやホース
新聞紙
防臭袋
ゴミ取り用のトング(長いのがいい!)

【防御用品】
マスク
ゴム手袋
ビニール手袋
使い捨てレインコート

漂白剤は素材が痛むので使えない場合がありますので注意してください。
※排水が下水道ではなく、浄化槽に繋がる場合は漂白剤は使わない方がいいと思います。

漂白剤を使う場合は、酸性のものに注意!>
その場で混ぜなくても、流し台やトイレ等に酸性洗剤やクエン酸、お酢等の酸性のものを使った後の排水桝は危険なので漂白剤は使わない方がいいと思います。
漂白剤を使うときには、くれぐれも安全に気を配ってくださいね。
→❗️混ぜるな危険

排水桝の掃除方法

・道具を用意する。

汚れた手で余計なものに触れないで済むように、作業前に全ての物を用意しておきます。

ジョウロに水を汲んで(ホースならばセットして手元に用意)、洗剤や漂白剤、新聞紙、ゴミ袋などを用意してそばにおきます。
(※洗剤や漂白剤は使い捨ての容器に詰め替えておきます。汚物に触れたものをキッチンで使うのは気持ち悪いので…。)

排水桝の中に汚物(固形物やすくい取らなければいけないような汚れ)が溜まっていたならば、それを取り除ける道具(ひしゃくや取っ手付きのザル)を用意します。
(※トラップ桝は常に汚水が溜まって汚れが沈殿している状態なので取っ手付きのザル等は必須です。)
インバート桝であれば、正常な状態(固形物や汚水が溜まっていない状態)ならば、掃除道具は長めのブラシだけでも間に合うと思います。

排水桝の底にあるゴミを掴み取りたい時はゴミ取り用のトング(長いのがいい!)があると便利です。
排水桝は深さがあるので手を伸ばして掴もうとすると、顔を排水桝に近づけないといけなくなったり、膝を付かないといけないので不衛生です。
手袋をしているとはいえ、手で直接汚物をつかむのも抵抗があるのでトングがあると精神的負担が減ります。

塩ビ管の排水桝は幅が狭いので、手を突っ込む事に余計に抵抗があると思うのでゴミ取り用のトングがあると安心できます。(※必要ない場合もあります。)

排水桝の蓋を開ける

排水桝の蓋の開け方

  • 塩ビ管の排水桝の蓋はマイナスドライバーで簡単に開きます。
  • コンクリート桝の蓋かなり重いので開けるのにコツがいります。
    手やマイナスドライバーでも開けられる場合がありますが、上手くいかないかもしれません。
    私は一番上にビニール手袋を重ね付けしていたので指が滑って手では開けられませんでした。(ゴム手袋ならば手で普通に開けられるかも?)
    私はバールで引っ掛けて開けましたが、バールが挟まって開けにくかったです。(私は未だにコツがわかりません😅)
    コンクリートの蓋はかなり重いですし、蓋が割れやすいので丁寧に扱ってください。

・蓋を開けたらすぐに漂白剤をふりかける(臭い除け+除菌)

これはあくまでも自己流の方法なのですが、私は蓋を開けたらすぐに漂白剤をかけてしまいます。
100均で売っているような「ぴゅーっと細く液体をかけられるような容器(ノズル付き容器)」に漂白剤を入れておいて、それを全体的にふりかけます。
ペットボトルの蓋にキリで穴を開けておくのでもいいです。

そうすると、臭いが出て来る前に塩素臭に置き換わって悪臭を誤魔化せますし、除菌されて衛生的です。

コンクリートも塩ビ管も漂白剤で痛む可能性があるので、漂白剤を付けた後は仕上げに必ず水で洗い流してください。

※排水が下水道ではなく、浄化槽に繋がる場合は漂白剤は使わない方がいいと思います。

漂白剤を使う場合は、酸性のものに注意!>
その場で混ぜなくても、流し台やトイレ等に酸性洗剤やクエン酸、お酢等の酸性のものを使った後の排水桝は危険なので漂白剤は使わない方がいいと思います。
漂白剤を使うときには、くれぐれも安全に気を配ってくださいね。
→❗️混ぜるな危険

食器用でも酸性洗剤があるみたいです。
食器用の酸性洗剤=(キュキュットクリア除菌など)
※「キュキュット クリア除菌」の原液は弱酸性ですが、水を含ませたスポンジにつけて泡立てたり、水で薄めると中性になるようですが十分に気をつけてください。

・排水桝内の点検をする

・排水桝内に問題が発生していないのならば清掃無しでも清掃をしてもどちらでもいいと思います。
インバート桝(乾いているもの)は異常がなければ汚れていないことが多いです。
根っこが排水桝に入り込んでいないか?などの点検をしましょう。

根っこに注意!>
排水桝において特に厄介なのは、木や植物の根っこです。
塩ビ管の場合は根っこが入ることは少ないのですが、コンクリート桝は劣化してコンクリートとパイプの間に隙間があくので、そこから根っこが入ってきてしまいます。
汚水は木にとっては養分たっぷりなので、そこを狙って伸びてくるのですよ。

根っこが排水桝のパイプ内に入り込む様子

根っこが隙間から生えていたらハサミ等で切りとります。
配管内に入り込んでいたら掴んで引っこ抜きます。
根っこを完全に除去するのは難しいです。
根っこは切ってもまた伸びてくるので、定期的にチェックすることが大事です。

排水が詰まったときにやってはいない事!

・排水桝を清掃をする

高圧洗浄をするときは、下流の排水桝から上流に向かって水を流します。
(※上流からやると下流でせき止められて汚水が溢れてしまう
排水が詰まっていない場合は関係ないのですが一応覚えておきましょう。

『インバート桝の場合』

インバート桝

「インバート桝」など汚水や沈殿物が溜まっていない場合の掃除は簡単です。
中性洗剤を付けた柄の長いブラシでこすってジョウロの水で洗い流して終了です。

<エルボがある場合>

エルボがあるインバート桝の掃除前

清掃前

エルボがあるインバート桝の掃除後

清掃後


エルボ内には洗剤のカスなどの汚れが蓄積しているので、エルボを引き抜いてブラシ内部を掃除しておくのもいいと思います。(私は触りたくないのでエルボは外さないで掃除しています。)
エルボの穴の向きは必ず元の向きと同じにして戻してください。
間違えると「臭いが室内に入って来る」などの不具合が出ます。

『トラップ桝』『堆積物がある場合』

トラップ桝の構造
画像引用:台所のトラップますを掃除して、下水が詰まらないようにしましょう!

業者による高圧洗浄の経過
詰まりが発生して既に手遅れの状態でした…。

高圧洗浄前の排水桝

高圧洗浄前

高圧洗浄で水を抜いた後の排水桝

高圧洗浄で水を抜いた後

高圧洗浄で洗い流した後の排水桝

高圧洗浄で洗い流した後


「トラップ桝」のように、汚水が溜まる構造になっているものや、詰まりが発生して堆積物がある場合はひしゃくや取っ手付きのザル等で堆積物をすくい取ります。
そして、中性洗剤とブラシで清掃して、ジョウロやホースの水で洗い流します。

トラップ桝は常に汚水が溜まっているので、その水を入れ替えるイメージで仕上げに大量の溜め水を一気に流すというのを何度かやると排水桝内の汚水が綺麗な水に入れ替わると思います。

そして掃除後には、溜め水を一気に流す等の対策を日常的に行っておけば、次に清掃する時の堆積物はかなり少なくて、掃除が楽な状態になっているはずです。

<すくい取った汚物の捨て方>
大きいゴミ袋の中に新聞紙を敷いて、その新聞紙の上に汚物を入れれば水分を吸ってくれるのでゴミとして捨てられます。水分が多かったら新聞紙を足して水分を吸わせてからゴミに出します。

袋が破けて出てくると不衛生なので袋を二重三重にしておきます。
臭いが凄いときは防臭袋に入れると臭いが出てきません!


❗️取り除いた汚物は臭います!新聞紙に包んで防臭袋に入れてから捨てるといいですよ

↑これは本当に臭いが出ないのでお勧めです!↑
※100均で売っているような安物の防臭袋は効果が無くて普通に臭いが出てきます・・m(_ _)m

・点検のついでに排水経路を把握しておこう!

排水桝の清掃が終わったら、水の流れが悪いところがないか?など、全ての排水桝の排水の入口、出口の流れ方をチェックしておくといいと思います。

ついでに宅内から排水桝までの排水経路を把握しておくとトラブルがあった時に対処しやすくなります。
トイレ、キッチン、洗面所、お風呂などの排水がどこにつながっているのかを把握しておきましょう。

特に節水型のトイレは詰まる可能性が高いので、トイレの排水桝の場所を把握しておいて損はないと思います。
節水型のトイレにつながる排水桝はこまめに点検すると詰まりの予防になります。

我が家の排水経路を図解で紹介!
トイレの排水経路を確認する方法!

・掃除が終わったら排水桝の蓋を閉める

万が一蓋が外れると泥やゴミが排水桝に入って詰まるのでしっかりと閉めます。

塩ビ管の蓋は載せただけだと甘いので足で踏んではめ込みます。

コンクリート桝は次に開けるときに困らないようにコンクリート桝の蓋の開け口の方向を開けやすい方向にして閉めましょう。(※元の位置に戻すのが無難)

蓋の開け口の方向

・道具の後片付け

<洋服>
汚れた服はそれだけを別にして洗います。酸素系漂白剤で除菌出来れば安心できます。

<道具>
清掃に使った道具は汚物に触れているので使い捨てにします。
捨てられないものは漂白剤に漬けて除菌します。

私は室内に汚れを持ち込みたくないので、庭の水道に栓をして水を溜めてその中に漂白剤を入れて道具を漬けこんで除菌します。
そして、十分に洗ってからしまいます。
使った道具は漂白しても他では使いたくないので、排水桝の掃除専用にして保管します。

<庭の水道を使う時の注意点>
庭の水道は滅多に使わないので、その場で漂白剤や洗剤や汚れを洗い流さないと配管が痛んだり汚れがこびりついてしまいそうなので、最後に庭の水道に溜め水をして一気に流して、尚且つ水道の蛇口を目いっぱい開けて勢いよく水を出したまま、1~2分流しっぱなしにしておきます。

※我が家の庭の水道は排水管の距離が長くて排水桝に届くまで1分くらいかかるので、なるべく長めに水を出すことにしています。

自分で掃除はせずに業者にやってもらう」というのもあり!

そもそも、自分で汚水臭い排水桝(特にトイレの排水桝はキツイかも😱)を掃除するのは、状態が悪かった場合には精神的苦痛になりますので、数年に一度の数万円で済むのならば、自分では何もせずに「詰まったら業者を呼ぶ」という風に開き直ってもいいとも思いました。

特に、既に詰まりが発生している場合には、自力で頑張ることは諦めて最初から業者を呼んだ方が無難です。
悪臭や汚物にまみれて格闘したあげくに自力で直せずに結局は業者を呼ぶことになったならば、余分に不快な思いをした分だけ損をすることになるからです。

ちなみに、自分で根っこの詰まりを直す方法を考えてみました!
排水桝の詰まりを自分で直す方法!

業者に掃除してもらった後で「そのまま綺麗に保つ」というための掃除ならば負担が少ない状態から始められます。メンテナンスを頑張るのは、一度綺麗にして貰った後の正常な状態から始めた方が効率的かもしれません。

どちらにしても、原因と対策を知っているのと知らないのではリスクのレベルが変わると思うので、せめて排水桝の場所や仕組みを知って置くということをお勧めします。

排水桝「掃除が必要なもの」「必要でないもの」の違い!
トイレの排水桝への排水経路を確認する方法!

排水桝(排水詰まり)についてはこちらで詳しく説明しています

このページが皆さまの参考になれば幸いです。
メンテナンスと日々の心掛けで汚れや詰まりを防ぎましょう!

排水桝の仕組み掃除の仕方はこちらも参考になります。
排水桝の役割や仕組み、メンテナンス方法を徹底解説【水コネクト】
排水設備に欠かせない「排水枡(マス)」とは?仕組みや清掃方法まで網羅的解説

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