愛用している和包丁の柄が腐って刃が抜けてしまったので、自分で包丁の柄を交換しました。
素人ゆえに、穴の大きさが合わなかったり色々と苦労したポイントがあったので紹介したいと思います。
ここで紹介するのは、和包丁の菜切包丁の差し込み式の柄の交換方法です。
私が愛用している菜切包丁は、たまたま家にあった(父が愛用していた)のですが、使い慣れると使い易くて普通の包丁に戻れなくなってしまいました。
菜切包丁は意外と使いやすいので皆さんにぜひおすすめしたいです✨
偶然家になかったら一生知らなかったんだろうな?と思うと全く知らないままの人がたくさんいるのかな?と思うともったいない気持ちになります。(なくても困らないからこそ気づかないんですけどね…)
私は普通のステンレス(サビないから多分ステンレス)の両刃の菜切包丁を使っています。
菜切包丁は切っ先が四角くて刃のラインが真っ直ぐなので砥石で研ぐときも扱いやすいです。
和包丁は柄が腐りやすいのが難点ですが、引っこ抜いて刺すだけでいいので簡単に直せてメンテナンスがしやすいです。
交換用の柄も500円ぐらいで買えますので、素人でも気軽に取り替えられます。
和包丁はメンテナンス次第で一生使えるのがいいですよね。
お気に入りの道具なので自分でメンテナンスして大事に使いたいです!
包丁の柄の交換の手順
私はこちらの動画を参考にしました。
以下に手順を大まかに説明しますが、私が説明するよりも他の専門的なサイトや動画を見た方が分かりやすいので、詳しい手順はそちらを見てください。
包丁の柄の交換の手順
- 包丁の刃を柄から抜く
- 穴のサイズを確かめる
- 穴のサイズが合っていなかったら穴を広げる
(中子(差込む部分)をガスバーナーやコンロの火で炙って差し込むとじゅ~っと穴が焼けて広がる) - バーナーで包丁の中子(差し込む部分)を炙ってから穴に差し込む
- 包丁の柄のお尻の方をトントンと木槌などで叩いて奥まで刃を差し込む
- ろうそくを溶かして穴と差し込み口の周りに流し込む
という感じです。
私がやると全然この通りにならないんですけどね…😅
以下でうまくいかなかったポイントなどを解説したいと思います。
包丁の柄の寿命は何年くらいなのか?
包丁の柄は差し込んだ穴に水が入ってきていずれは腐ってしまいます。
包丁の柄を長持ちさせるポイントは、中子(刃の差し込むところ)の差し込み口に溶かしたロウを流し込んで水が染みこむのを防ぐ加工をしておくことです。(これをなんと言うのか謎です。水止め?目止め?※以下のページでは「水止め」と言うことにします。)
私が包丁の柄を交換するのは今回で3度目ですが、最初は水止めを知らずにそのまま差し込んでいたので、あっという間に腐ってしまい、すぐに柄を交換するはめになってしまいました😅
その次は、ガッツリ水止めをしたので、だいぶ長持ちしましたが…それでも5年ぐらいで腐ってしまいました。(←いまここ)
ろうそくで水止めしても5年ぐらいで腐る!
交換後の包丁の柄の寿命はどれくらいなのか?と疑問に思い、前回交換した包丁の柄の購入履歴を見ると5年前に購入していたことが分かりました。
ということで、「水止めをした包丁の柄が5年ぐらいで腐る」ということが分かりました。
個人差があるとは思いますが、交換後の包丁の柄の寿命は5年ぐらいなのではないかな?と思いました。
その前にロウによる水止めをしなかった時はあっという間に腐ってしまったので、ロウによる水止めは効果があったと実感しています。
とは言え、ロウで水止めをしても数年で腐ってしまいますので、本当に腐らせたくない場合は、穴に接着剤を入れ込むという方法がいいようです。
ろうそくよりも「接着剤の方が水が入りにくいので長持ちする」という風に紹介しているお店がありました。
私は効果を実証できていませんが気になる方はやってみてください。
私の場合は接着剤を用意するのが面倒くさい上に有害物質なので使いたくないです。
ロウソクは無害な上にやり直しが効くし、包丁の柄はせいぜい500円ぐらいのものなのでダメになったらまたやり直せばいいや!ということで、私は今回も、接着剤は使わずに溶かしたろうそくを流し込んで水止めする方法にしました。
今思いついたのですが、おそらくロウは時間が経つと溶けて流れ落ちていくので何ヶ月かに1回はロウを付け直すといいのかな?と思いました。
この先、実際に試してみて効果がどのくらい続くのか?を検証してみたいと思います。
交換用の包丁の柄の穴のサイズが合わなかった!
今回は、3度目の包丁の柄の交換を済ませたところなのですが、ケチって安物を買ったせいか?買った包丁の柄の穴サイズが合わず…穴を広げるのにかなり苦労しました😅
前回Amazonで買ったおなじみのものを買えば良かったんだけど、今回は適当に安いものを探して買ったら穴が合わなかった!
すでに交換し終わってしまったので包丁の刃の挿し込む部分(中子)の写真がないので、サイズの参考にならないかもしれませんが、一応自分が使ったものを紹介します。
ちなみに私の包丁の中子は厚さが薄くて(標準的だと思う)幅が広めのものです。
最初に買ったのがこれ!サイズがピッタリだった。(※売り切れだけど)
→和包丁用 柄 菜切用 6350
※穴の幅が狭めで穴が細長い感じでピッタリでした。
今回は「龍馬 庖丁の柄 菜切用黒PC 4977292702010」というものをヤフーショッピングで買いました。
↓穴の長さが短くて入らなかった!
※穴の幅が広めで穴の長さが短かった(1㎝位しかなかった)です。
買う時に「穴が小さい」という事は口コミと写真を見て分かっていたのだけれども、クーポンを使うと他で買うよりも安く買えたのでついつい、差込口のところを焼き付けて差し込めば穴を広げられるはずだと思って購入してしまいました。
が…しかし、刃の差し込み口の焼き付けをうまくできず、穴を広げられませんでした。
そして、穴を広げるのに色々と苦労してしまいました…😅
ろうそくの炎では刃を焼き付けて穴を広げることができなかった!
柄を差し込む穴が小さかったので、上記の動画のように刃の柄の挿し込む金属の部分(中子)を焼き付けて柄の穴に差し込んでジューっと穴を広げたかったのですが、ガスバーナーやコンロがなかったので、ろうそくの炎でもいいか?と思って長い間あぶってみたのですが全然ダメでした…😅
たっぷり炙ってから差し込んでみても、全くじゅ~っと音がすることもなく、焦げ付くこともなく穴は全く広げられませんでした!😭
(※もちろんライターでもダメです。ライターの火を長時間つけていると危険なので、ライターで炙るというのもやらないでくださいね。)
ろうそくだと火力が足りないのでしょうか?ガスバーナーかガスコンロで炙らないとダメみたいです…。
しかし、うちは電化なのでガスがない…。(この不便さを年に何度か味わいます…😭)
新品のフライパンの使い始めの焼き付けとか、このように刃物を焼き付けたい時とか、海苔やスルメを炙りたいときとか…ガスがないということで結構不便を感じますよね…m(_ _)m
お料理もガスで作った方が焼きムラが無くて断然美味しいし!やっぱりガスがいい!などと実感しつつも電気コンロを使い続けるしかない悲しさよ…。
最終的にガスコンロがない場合の一番簡単な対処方法は、カセットコンロを用意することだと思います。
実を言うと、カセットコンロは家にあったのですが、滅多に使わない(保管場所もよくわからなかった)ので出すのが面倒くさ過ぎて、もっと面倒な「ドリルで穴を広げる」という方法を選んだのですが、後から考えるとカセットコンロを出した方が楽だったかも?と思いました😅
ただし火を使うのは無知な状態で行うのは危険が伴います。
中子を焼くときは正しいやり方をリサーチした上で、十分に安全対策をして火傷をしないように気をつけて行ってくださいね。
最終的にドリルで穴を広げました!
サイズが合わなくても所詮、木なので削れば何とかなります!
私は電動ドリル(電動ドライバーにドリルの刃を付け替えたもの)でゴリゴリと時間をかけて穴を広げました。
ドリルは本来、刃先を差し込んで穴を開けるためのものなので、「穴にドリルの刃を突っ込んで穴の壁面にドリルの刃の側面を平行に押し当てて横から削るという間違った使い方」(説明しづらい😅)をしてドリルの軸を壊さないか心配でしたが何とか穴を広げることが出来ました。
とは言え結局、横に当てて削る方法ではほとんど削れなかったので、削りたい面にに対して斜めにドリルの刃の先を差し込んでからこするような感じで、地道に削って行きました。
かなり雑な削り方でしたが、なんとか穴を広げて包丁の柄を交換することができました!
穴の容積が無駄に大きくなってしまいましたが、中子を差し込むときつくて抜けにくい状態だったので、ぬける心配はなさそうです。
削りすぎてがばがばになってしまうと刃が抜けてしまうので削り過ぎないように気をつけてください。
穴の容積が大きかったので、刃の中子を差し込む前に穴の中に溶かしたロウをたっぷりと流し込んでから熱した中子を差し込みました。
中子を刺す前に穴が満タンになるまでろうそくを溶かして流し込んだのですが、中子を差し込むとその分のロウが溢れ出してきたので6分目ぐらいまでにしておいた方が良かったと思いました😅
でも溢れた分は削り取ればいいので細かいことは気にしません!
しかし、こぼれたろうそくは固まった後でこびりつくのが厄介なので新聞紙などを敷いてテーブルが汚れないようにしておきましょう。
木づちでコンコンして刃を入れるのはよくわからなかった
中子を差し込んだ後で柄のお尻のところを木づちでコンコンと叩くと奥まで入っていくという説明があったのですが、私はピンと来なかったので木づちは使いませんでした。
実際はお尻をコンコン叩けば中子が入っていくのだろうけど、頭で想像した時に力学的にピンと来ない(おバカ?)のでやりませんでした。(本当はやった方がいいとは思います…😅)
木づちもないし、多分まな板にコンコンしても出来そうかも?とも思いますがよくわかりません…。
そもそも合わない穴に無理やり力を込めてつっこんだので、木づちを使ったとしても無理だったような気がします。
そして私は刃の頭を掴んで押し込んだり、まな板に刃の頭を当ててコンコンと押し込んでしまいましたが、これを疑問に持たずに出来たのは、菜切包丁だったので刃先が平べったかったから刃先を叩いて打ち込めたのか~と、後から気づきました。
本来ならば刃先が尖っているので、刃先を叩いて押し込むのは出来ませんし危ないですからね😅
刃が変形する可能性も怪我の可能性もあるので刃先を直接押しこんだり刃先を叩いて押し込むのはおすすめしないので、私の真似はしないでくださいね…m(_ _)m
皆さんは安全に気をつけて自己責任で行うようにお願いします。
交換用の包丁の柄の穴のサイズや種類をちゃんと調べてから購入しよう!
和包丁には出刃包丁、刺身包丁、菜切包丁など色々な種類があって差し込むところ(中子)の金属の厚みや長さや幅がそれぞれ違います。
交換用の包丁の柄は事前にリサーチして適合したものを買いましょう!
最悪穴のサイズが合わなくても木なので、電動ドリルで削ったり、ガスバーナー(ガスコンロでも可)で焼き付ければ何とかなることが多いのですが、穴が大きすぎた場合は抜けてしまうので、気をつけましょう。
穴が大きい場合は、穴の隙間に爪楊枝などをサイズに合わせて差し込んで調整するという方法もありますが、バランスよく差し込むのが難しいかもしれません。
前回、Amazonで買ったこちらの商品は、(偶然サイズが合っていたのか?)何の苦もなく穴のサイズがぴったり合いましたが、今回 yahoo!ショッピングで買ったものは穴のサイズが狭く、そして穴の幅が広く…同じ菜切包丁用のはずなのに穴のサイズが合いませんでした。
後で見かけた動画の情報だと菜切包丁は関西と関東で形が違うらしいのです。
もしかしたら中子の形も違うのかもしれない(?)ので、間違って違うものを買ってしまった可能性もあると思いました。(詳しく調べていないので詳細は不明です)
その商品が悪いのではなくて、穴の種類が色々あるので私が選び方を間違えて汎用性のないものを買ってしまったのかもしれません…。
とは言っても、私が買ったものはちょっと中子の幅が小さすぎたので、一体何用に作ったのか?と不思議に思いました。
そもそも小さめにしておいて焼き付けて穴を広げる前提で作っているのかもしれません。
交換用の包丁の柄の選び方で気を付けるべきところは、焼き付け用のガスバーナーやガスコンロを用意出来ない方は汎用性のあるものを買った方がいいという事です。
電動ドリルでも穴を広げられましたが、ドリルの軸に負担がかかって故障のリスクもある荒業なのと仕上がり的にも雑になるのでおすすめしないです…m(_ _)m
私が最初に買ったもの(サイズが合っていたもの)は、菜切包丁用と書いてはいましたが、「三徳包丁など他にも使えます」という感じで紹介していたので、そのような汎用性があるという説明がついているものを買った方がサイズが合う可能性が高いと思います。
中子の穴の写真を見て穴の幅などを確認しておくといいかもしれません。
それにしても商品を選んでいると、穴の形を写真に写していない販売ページがあるので、それはちょっと不親切だと思いました。情報が極端に少ないと不適合品だと分かってて売ったのかな?などと勘ぐってしまいたくなります…。
穴のサイズは明記して欲しいものですが、意外と何も明記してないところが多いのが不満です…。
こちらで紹介した方法はほとんど間違った雑なやり方なので参考にならないかもしれませんが、このページが何かのお役に立てれば幸いです。
あとがき
余談ですが、私は切先のとがった包丁を持った場面を見たときにサスペンスの殺人シーンが思い浮かんでゾッとしてしまいます…。
私は切先の尖っていない菜切包丁を見慣れているので、先のとがった包丁を見るとヒヤッとしてしまうことに気づきました😅
切先が尖っていないって安心感があるんだなって思いました。
そして菜切包丁を人に向けても刺せませんから~ってほっこりした気持ちになってしまうのです…。
こちらのページが皆さまの参考になれば幸いです。
初心者が知っておくといいこと!
→包丁の研ぎ方 初心者でも角度を固定して上手に研ぐ方法!
砥石の面直しを安く済ませる方法
→研石の面直しの代用品はある?レンガやコンクリートブロックは使える?
砥石のカスに注意!
→包丁研ぎと砥石の面直しで【排水口(水道管)が詰まる】?!”砥どろ”に注意!
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