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トイレ水漏れのチョロチョロ音、自分でボールタップ用パッキンの交換をする方法![TOTO:S517B]

how to

トイレの便器内の水がチョロチョロ流れっ放しになっているのに気づいた方、そのままトイレの水漏れを放っておくと、水道代が跳ね上がってしまうかもしれません。

しかし、業者を呼ぶと余分なお金がかかってしまうので、自分で直したいですよね!
調べたら自分で直すのは意外と簡単だと言うことが分かりました。

我が家のチョロチョロ水が出っ放しトイレ」の原因はボールタップでした。
そして、「ボールタップ用パッキンの交換」を自分でやって無事に直すことが出来ました。
このページでは、実際に修理して初めて気づいたこと、困った事や注意点を解説したいと思います。

<今回修理したトイレの型番>
メーカー:TOTO
型番:S517B

トイレの構造はどのメーカーもほぼ共通しているのですが、型番が同じ方は特に、参考になるかもしれません。

toto施工説明書
この辺の機種は似たつくりなので参考になると思います。

[対象機種一覧]<タンクの品番>
防露付き S 570BF, S 570BKS
防露付き S 670B. S 670BF
防露付き S 536B
防露付き S 513BKS
手洗い付き S 517B. S 517BR(←今回修理する機種は[S 517B])
防露なし S 570S. S 570FS
手洗なし S 516S. S 516B

toto施工説明書
S517BR 品番・商品名検索結果 | TOTO:COM-ET [コメット]
・S517BRの純正品検索:修理施工ナビ|COM-ET

TOTOの交換部品の検索:修理施工ナビ「コメット」
S517B:タンク内部金具検索|修理施工ナビ

交換前に「便器内の水漏れの原因」がボールタップなのか?を確認しましょう!
トイレの水漏れ「ポタポタ音、チョロチョロ音」の漏水箇所の見つけ方!

トイレの水漏れになかなか気づけなかった!

トイレに入っている時に、微かに「ポタポタ」「スー…」「シー…」という感じの音が時々していたのですが、「トイレの外からの雑音(用水路の音)」だと思ってしまっていて、水漏れだと気付かずに何か月?(記憶不明)か過ごしていました。
そして、ある時「便器内の水面がチョロチョロと揺れている」のに気づき、その時に初めて「その音が水漏れの音だった」という事に気付いたのです…。

しかし「僅かな水漏れだから大した事じゃない」と思い込んでしまってしばらく(期間不明)放置していました😅
そしてその少し後に、水道代が急に跳ね上がったのですが、その月は排水桝が詰まって高圧洗浄をした時期だったので、高圧洗浄で大量に使ったゆえの水道代だと思っていましたし、実際にそうだと思います。

しかし、排水桝のメンテナンスが落ち着いたことで、急にトイレに意識が向いて「僅かな漏水でも確実に余分な水道代がかっているのだ」ということに気がついたのです。

そして水漏れの量も「ポタポタ」から「チョロチョロ」になり、そして「シャー…」とだんだん水漏れの水量が増えて来ました。

いよいよヤバいと思って調べ初めたら、このようなチョロチョロ音がする程度の僅かな水漏れでも、タンク内に漏れている場合は意外と量が多く、一か月に6000円から80000円もの水道代が上がってしまう可能性があるという記事を見て、危機感を覚えました。

そして、せめて止水栓で止める」という対処ぐらいは早めにやっておけば良かった!と後悔しました…m(_ _)m

私は水道代を把握していなかったので、トイレの水漏れによってどのくらいの水道代を浪費したのか?はわかりません。
おそらく、母(家主)が大騒ぎしていなかったので(何万も上がっていたらきっと大騒ぎしてるはず😅)、せいぜい何百円~何千円位だったのかな?と予想しますが…詳細は不明です。

もう、これ以上の水の無駄遣いは避けなければ!と業者を呼ばずに自分でトイレの水漏れを直す方法を調べました。

トイレ修理はハードルが高いと感じたのはタンクの中を見たことがなかったから!

私は「一度も開けたことがないトイレのタンクの蓋を外したら壊してしまうのではないか?(手洗い蛇口ついてるし…)とハードルが高いと思っていたのですが、調べてみると意外と簡単そうな作業です。

元々パーツ交換で3000円程度で簡単に直るのだろうな?という予想はしていたものの、変にいじって壊すのが怖いので、業者に頼んで1万円くらいならばそれでもいいかな?と思っていたのですが…調べてみたら簡単な作業で「400円位のパーツ交換」で直るとわかったので自分でやろうと決心しました。

しかし、恐る恐るトイレタンクのフタを少し持ち上げて隙間を開けて覗いてみたら、、、めっちゃめちゃカビだらけでドン引きしました😅
30年間開けていないトイレタンク…怖いです…。

やはり自分で修理するには精神的負担がありますね、しかし排水桝のメンテナンスと同じで一回やってしまえば勝手知ったるものです。

しかし、注意点を知らないままで作業をすると、トイレ本体や配管そのものを壊してしまい、工事で直さないといけなくなって、何十万もかかってしまうこともあり得るので、注意点はしっかり押さえてから作業しましょう!
注意点さえわかっていれば自分でも直せるのでぜひ参考にしてください。

それにしてもやはり築30数年となると、排水桝やらトイレやら…いろんな箇所で一斉に不具合が出て来るものなんですね…。

トイレのボールタップ用パッキンの修理費用は300円!

今回は、ボールタップの止水弁?が原因でしたので、ボールタップ用パッキン300円(近所のホームセンターでは400円だった)」の交換で直りました。
ボールタップ本体やその他の部品の交換の場合でも、3000円位で購入出来ますので、自分でトイレ修理に挑戦してみましょう!

→水漏れの原因箇所の確認のしかたはこちらで紹介しています。

築30年以上の我が家のトイレは古いタイプなので、仕組みが簡単でした。
アナログの古いタイプのトイレの構造はメーカーが違っても大抵は同じ構造をしているので、大抵のパーツは汎用品で間に合うと思います。(※一応型番で確認してください。)

今回は古いタイプのトイレの水漏れの修理方法(電源を使わないタイプ)を紹介したいと思います。

今回修理するトイレは30年以上前に設置したもので、メーカーと型番はこちらです。

  • メーカー:TOTO
  • 型番:S517B

<型番の確認方法>
タンク正面の右上辺りに型番のシールが貼ってあると思います。

トイレタンクに貼ってある型番のシール

我が家のトイレは一見何も貼っていない?!と焦ったくらいに透明のシールにうすーい文字で「S517B」と型番が貼ってありました。ギリギリ判別出来て良かったです。

文字が劣化して消える寸前です😅
今後読めなくなりそうなので、型番をメモってトイレに貼っておくことにします。

とは言え、今回は汎用性のあるパーツなので型番がわからなくても大丈夫そうです。

今回使用のパーツ:「TOTO ボールタップ用パッキン THYK2

今回の修理費用はTOTO純正品の「TOTO ボールタップ用パッキン THYK2」の400円(393円:近所のホームセンターの価格)(アマゾンだと300円)でした。
ネットで送料がかかる場合は、近所にホームセンターがある方はそこで買った方が安いです。
ちなみにヨドバシカメラのネットショップは330円でも送料無料!(良心的過ぎる…しかもホームセンターよりも安かったm(_ _)m)

この商品は二種類入っているので、実物を見て適合する形状の物を使います。
Aタイプが2個、Bタイプが1個入っています。

<パッキンの型番>
・Aタイプ:91238E
・Bタイプ:93359E


一般的なのはAタイプだと思います。
Bタイプはプラスチック製のボールタップ弁体に適合するのではないかな?と思われます。(※多分)

実際に使うのは一個のみ、残りの二個は余ります。(残りはメルカリで売ったらどうかしら?)
2種類入っているので買う時に迷わずに済むのがいいですね。

今回修理した、型番:S517B」のトイレの場合は、切り欠きの入ったAタイプを使用します。

ホームセンターでは「TOTO ボールタップ用パッキン THYK2」の横に「SANEI PP14-1S-13 ボールタップ弁パッキン」というものが売っていましたが、SANEIの方が100円安かったのでAタイプであればSANEIのもので代用できると思います。

ポールタップ弁体ごと交換することも出来ます。

金属製のボールタップ弁体:ボールタップ弁体 SANEI用 止水弁部分 PV45-11X-13
(Aタイプのパッキンが適合)

樹脂製のボールタップ弁体:TOTO バルブ(横給水ボールタップ用) THY584
(Bタイプのパッキンが適合)

右がTOTO、真ん中がSANEIのボールタップ用パッキンです。
SANEI(Aタイプ:2個入)の方が100円安かった。

ポールタップ用パッキン、TOTOとSANEI

これはSANEIの裏側の説明文

SANEIのポールタップ用パッキンの説明文

念のためにサイズを図ってみましたがSANEIとTOTOは全く同じサイズでした。


LIXIL(リクシル) :INAXのパッキンの交換の場合こちら
ここをクリック→

ちなみに、LIXIL(リクシル) :INAXの場合は、TOTOや他のメーカーとは違って形が特殊なので、このページで使うパッキンの種類や交換方法とは違います。

→リクシルの場合はこちら方の動画①が参考になりそうです。
・動画内でボールタップパッキンの交換をしているので参考になります。

※こちらの動画の方は、「フロートゴム玉の劣化」なのに、「ボールタップパッキンの劣化」だと勘違いしていたようです。
(ゴムフロートの交換はこちら→動画②
(水漏れの原因の特定方法は→こちら

<参考動画①で使用した部品> (※適用型番を要確認)
TOTOとは違う形のパッキンです。
LIXIL(リクシル) INAX 横型ボールタップ用 パッキン(2個入) PK-50-280

こちらはボールタップごと取替えるのでリクシルの物でなくても適応出来ます。
SANEI 万能ロータンクボールタップ ほとんどのタンクに適合 PV46-3S-13

リクシルのみ対応のフロートゴムです。(※適用型番を要確認)
LIXIL(リクシル) INAX 取替用フロートゴム玉(大) 65mm TF-10R-L

<参考動画②で使用した部品>(※適用型番を要確認)
SANEI万能ボールタップ交換
Lixilフロートゴム玉大

<INAXのオーバーフローを水位の調整で直す>
参考動画

INAX:https://inax.lixil.co.jp/



修理の前に…水漏れを止める応急処置をしよう!

修理の前に、水漏れを止める応急処置をしないと余分な水道代がかかってしまいます。
チョロチョロ出ている水を止めておきたい時は、トイレにある止水栓を閉めます。
ドライバーで右に回すと水を止められます。
回す前に油性ペンで「元の位置に印を付けておく」と水量を元に戻すのが簡単になります。

水栓が固着して固い場合はドライバーを横向きに差し込んで回すと開きます。
給水管に負担がかからないように、必ず手で給水管をしっかり掴んで支えながらゆっくりと回しましょう。10円玉でも開けられます。500玉の方が大きくて使いやすいです。)

出かける前には必ず止水栓を閉めておきましょう。

出かける前には、必ず止水栓を閉めてから出かけましょう。
家にいる時には、トイレ使用後に流した後に少し待ってタンク内に水が溜まって本来止まるべき水位になってから、止水栓を閉めると次に使うときに困りません。
貯まる前に止めてもいいのですが、つぎに使うときに不便なので、私は溜まってから止めていました。(ご自身の好きなタイミングで止めてください。)

タンク内の既定水位まで溜まったあとは、しっかり閉めて一旦水が止まれば、直後に再び止水栓を開いても、つぎに流すまでは水は止まったままだったので、私は次に使う時のために開いておきました。
※必ず止まったままとは限りません。
※閉め方が甘いと完全に止まっていない時があります。実際に水が出ていないか?をタンクのフタを少し持ち上げて覗いて確認してみましょう。音はしていなくても、静かに水が出ている時もありますので目で確認しましょう。

トイレの止水栓を回す時の注意事項

築年数が古い場合は、止水栓の固着が強いので無理に回すと止水栓や給水管の根元が壊れて水が噴き出してしまい、水道管の工事が必要になり大事になってしまいます。

トイレの止水栓が固い場合は無理せずに、トイレの止水栓はいじらずに、家全体の元栓を止めるという対応をしましょう!

しかし、家の元栓はこまめに開け閉めできないので、やはりトイレの止水栓を閉めたいですよね。
おそらく、気を付けて開ければ壊れないと思います。(保証はできませんが…)

我が家は築年数30数年なのでかなり心配でしたが、しっかりと根元を押さえて1ミリくらいずつゆっくりと回したら大丈夫でした。

<固着した止水栓の開け方>
止水栓を最初に回すときは、固着しているので普通にドライバーを縦に差し込んで回しても力がかからないので開かないです。

ドライバーを向きに差し込んで回すと力がかかって開けやすくなります。
固い時は反対側に少し回してから、目当ての方向に回すと動きやすくなるようです。

この時に空いた方の手でネジの根元をしっかりと掴んだ状態でドライバーを回して、給水管に力がかからないようにしましょう。
押さえないで回すと、水道管がねじれて付け根から壊れてしまい、水が噴き出してしまいますし、工事に高額な修理代がかかってしまいます。

水道管が壊れると水が噴き出すので、一番最初に止水栓を開く時には一応、家の止水栓を閉めてから行うと安心です。
(私は面倒なので家の止水栓は閉めないまま、恐る恐るトイレの止水栓を回してみましたが大丈夫でした。)
最初に回す時には、本当に少しずつ回してくださいね。

トイレの給水管を外さないで「ボールタップ用パッキン」を交換したい!

「トイレタンクからポールタップ本体を外して、ボールタップ弁体のパッキンの交換をする」という方法がYouTubeなどで紹介されていることがありますが、私はポールタップ本体をタンクから外さずにボールタップ用パッキンの交換することをお勧めします。

なぜならば、給水管のナットを外すと劣化したパッキンの交換をしないといけなくなるからです。

そもそもボールタップ本体を外す必要がないし、余分にいじったせいでうっかり配管やタンクを壊すのも怖いので、必要のない分解はせずに、最小限の分解で済ませる方がいいと思います。

給水管を外した時に困るのはパッキンの劣化

給水管

給水管の長期間動かさなかったナットを外した場合には、パッキンがかなり劣化しているので、そのパッキンを交換しないで再接続すると水漏れがしやすくなります。

そして配管を外すのには、幅広のモンキーレンチプライヤーなどの「普段からDAYをしてない人は通常使わないような道具」が必要になるので、少しハードルが高くなります。

<給水管のパッキンを交換する時の注意事項>

給水管の上用下用のパイプの接続部の形が違うので、パッキンを使い分ける必要があります。

給水管のパッキンの種類の説明

の方は(パイプにツバがついているので)パッキンのみ、の方は(パイプにツバがついていないので)パッキンとスリップパッキン(ワッシャーみたいなもの)を使います。※参考:商品説明
パッキンの厚みも上下で違うみたいです。
(正しい厚みは詳しくわかりません。2~4ミリぐらいなら大丈夫かも?…保証はできないけど)

パイプの幅は家庭用であれば、ほとんどが13ミリ(12.7ミリ)なので、13ミリ用の給水管パッキンであれば大丈夫だと思います。

13mm用 立水栓 止水栓 GA-NE013(上下セット)
SANEI/給水管パッキン(上下セット)

※ボールタップ本体ごと交換する場合は、給水管の上の方のパッキンは交換用のボールタップ本体にセットで付いてくるようです。
下のナットを外さないままで交換するなら、パッキンを別に購入する必要はないみたいです。

<パッキンが同化して取りにくい!>
何年も交換していないパッキン(30数年使用)は、ナットに固着して同化していて、入っているのがわかっているのに見つけられないくらいになっていました。
あると信じて掻きだすと、やっとナットから剝がれて出てくるというくらいに固着していました。
なので、一見パッキンがないように見えても信じてほじくってかきだしてください。
ぺったんこになったパッキンがナットの奥から剝がれて出てくるはずです。

トイレのタンクに接続する部分のナットは緩めに締めること!

今回はポールタップ本体を外さないので必要ないのですが、大事なポイントなので説明しておきます。

きつく締めない箇所の説明

ポールタップ本体を外したあとにタンクの接続部分のナットを再び付ける時は、決して強く締めないようにしてください。
ナットを強く締めるとタンクの陶器が割れてしまう可能性があるので、あくまでもボールタップ本体が動かない程度に緩めに締めます。

タンク内のその高さまでは水がたまらないようになっているし、パッキンもついているから、水漏れの心配がないので軽く締めるだけでも大丈夫です。

ボールタップをトイレタンクから外さずに「ポールタップ用パッキン」を交換する方法

ボールタップ用パッキンのみを外すのであれば、マイナスドライバーペンチだけでも簡単に出来るので、今回はボールタップをトイレ本体から外さずに交換する方法を紹介します。

ボールタップ用パッキン交換:用意するもの

<用意するもの>

  • ボールタップ用パッキン(以下の商品のいずれかを用意)
    TOTO ボールタップ用パッキン THYK2
    SANEI PP14-1S-13 ボールタップ弁パッキン
    (※「型番S517B」のトイレの場合はどちらでもOK!わからない時はTOTOの方が2種類入っているのでこちらを用意)
  • マイナスドライバー又はコイン
    (10円玉よりも500円玉の方が大きくて使い易い)
    水栓ドライバーというものもあります。
    • 止水栓を回すため
  • ペンチ
    (小さい方が使いやすいです)
    • ボールタップ弁体を固定しているネジを外すため
  • ビニール(ゴム)手袋
    (※滑りにくい材質の方がいい)
    • カビ除けとゴムパッキンの黒い汚れから手を保護するため
  • 掃除道具:ブラシと中性洗剤
    • 掃除したほうが触りやすくなる。
  • タオルなど
    • 水が漏れた時、こぼれた時に拭くため

ボールタップ用パッキン交換の手順

家の元栓を閉めます>
トイレの止水栓が固着していて動かせない場合は家の元栓を閉めます。
適切なタイミングで操作してください。

家の水道の元栓 開閉前と開閉後の様子
我が家の元栓はレバー式だった…どっちが止める方なのか分かりにくい!

<家の元栓の閉め方>
家の水道の元栓は外にあります。
水道メーター横に元栓があるので、に回して閉めます。
元の位置がわかるように、何回まわしたのか覚えておきます。

ちなみに家の元栓は、全開にしておくのが正しい使い方のようです。
節水のために絞っていると、元栓の寿命が縮んでしまい壊れやすくなるので水道局は全開にすることを推奨しています。

これは知らなかったです。うちはかなり絞ってありました…m(_ _)m
元栓の修理費は自腹のようですから、節水のつもりがかえってお金がかかることになるので、節水は宅内の止水栓で調整するというのが正しいやり方のようです。

マイナスドライバーやコインで「トイレの止水栓を閉める」

ドライバーがハマっている小さい出っ張りが止水栓を開閉するネジ」です。

止水栓にドライバーを横に差し込んだ様子

上記写真のようににマイナスドライバーを差し込んで回すと固着していても回ると思います。

固着を解いた後はコイン(500円玉)の方が回しやすかったです。
固着している時にコインで開けるとしたならば、500円玉ならギリギリいける可能性も考えられますが…コインの変形の可能性があるのでお勧めはしません。
最初はマイナスドライバーを横にして開けた方がいいです。

<止水栓の開閉の方向>
ネジの場合も蛇口の場合も開閉方向は同じです。

  • 止水栓を閉める時はに回す。
  • 開ける時は左に回す。

回す前に元の位置が分かるように油性ペンで印をつけておくと修理後に同じ位置に戻し易いです。(※同じ位置に戻さないと水量が変わってしまうので通常は同じ位置に戻します。)

<止水栓の開閉時の注意点
最初に回す時は、止水栓上記写真矢印をしっかりと握って押さえながら、止水栓に負担がかからないように慎重に回します。
少しずつ(1ミリくらいづつ)ゆっくりと回します。
何度か動かすうちに動かしやすくなってきます。

止水栓を押さえないで固着したネジを回すと水道管が破損する可能性があります。
水道管が破損すると水が噴き出し、工事に高額な料金がかかってしまいますので、水道管に負担がかからないように押さえながら慎重に回してください。

タンクの蓋を開けるために手洗い金具に接続しているノズルを外す

トイレタンクの蓋の手洗い金具の連結ノズルを外す説明
画像引用:TOTO

このトイレ(TOTO S517B)には手洗金具がついています。
タンクの蓋の前の方を少し持ち上げ、傾けて空いた隙間に手を入れて手洗い金具の根元に接続されているノズルのナットをに回して外します。
(カビだらけでゾッとするけどがんばろう😅手袋があると気が楽です。)

手洗い金具がついていない場合はそのまま蓋を持ち上げると開きます。

外した蓋は重いので落とさないように気を付けて安全な場所においてください。

<タンクの蓋を洗う>
私は蓋を洗面所に持っていき中性洗剤で洗いました。
(※ビニール手袋だと手が滑って落としやすいので気をつけてください。)
洗面台も陶器なので、ぶつかってひびが入らないように気を付けます。
タンクの蓋には空洞があって、が空いています。最後に、洗う時に穴から入った水をすすいで捨てます。

「連結ノズル」から水が噴き出すよ!
タンクの蓋を開けたあとは、止水栓を開いた状態でレバーを引いて水を流すと、「連結ノズル」から水が噴き出すので、必ず止水栓を閉めるか、「連結ノズル」を下に向けておいてください!

トイレタンクの掃除をする

掃除をしなくても修理はできますが、この際掃除してしまいましょう!
掃除していないカビだらけのタンクは触るのに躊躇するので、掃除したほうが気持ち良く修理が出来ます。

掃除前(ぎょっとしますね…30数年の汚れです…。)

掃除前のトイレ

掃除後(これでも掃除後です。)

掃除後のトイレ

きったないトイレでお恥ずかしい…m(_ _)m
石鹼で手を洗っているのでカビやすいのかも?

タンク内の水を抜く前に中に溜まっている水を使って掃除します。

汚れているのは「水に浸かっていない上の部分」だけです。
カビのある上の方をブラシと中性洗剤で洗います。
内部の水が溜まっているところと段差の部分は発泡スチロールで出来ています。
こすり過ぎると削れるので気を付けます。

タンク内に立ててある筒(オーバーフロー管:サイフォン管とも言う)プラスチック製で折れやすいので、なるべく触らないように気を付けます。
※ちなみにINAXのオーバーフロー管は特に割れやすいそうです。)

汚れたタンク内
お見苦しい…m(_ _)m

「連結ノズル」は下に向けておきましょう! (※水が噴き出すよ!)

タンク内をすすぐために水を出したい時は、「連結ノズル」を下向きにして(蛇腹のノズルは動かせます)、止水栓が閉めてあるのを確認したあとで、レバーを引いて水を流してから、止水栓を左に回して開きます。
すると、「連結ノズル」から水が噴き出し、白いパイプからも水が出てきます。

止水栓を左に回した途端に、「連結ノズル」(上記写真の左側にある上を向いているノズル)から水が噴き出すので、ノズルを必ず下に向けておきましょう。
※タンク内が満水の状態で止水栓を開いてもおそらく、水が出ないと思いますが、水洗レバーを引いて水を流すと連結ノズルから水が噴き出すので気をつけてください。
又は浮き球を下に押すと同じく水が噴き出します。

タンク内を綺麗にすすいだら修理をはじめます。

修理の前にタンク内の水を抜きます。

水を抜くと作業がしやすくなるので、タンク内の水を抜きます。

  • 止水栓をに回して水を止めます。
  • 水洗レバーを引いて水を流すとタンク内の水が抜けます。

ペンチでボールタップ弁体を固定している「ネジ」を回して外す

ネジの位置とボールタップ弁体の位置
真ん中の黄色い〇がボールタップ弁体です。

浮き球を固定しているネジは同時にボールタップ弁体も固定しています。
ネジは二個あります。
二つ外すと浮き球ごと外せます。
ボールタップ弁体のみを外したい場合は、左側のネジだけを外すことでも外せます。

左側のネジをに回して外します。

<ネジを外す時のポイント!>
ネジを外す時に「連結ノズル」が邪魔をして、ペンチでネジを挟むスペースがないので、「連結ノズル」を下にずらして避けておくとネジを外しやすくなります。

ペンチでネジを掴んでいるところとパイプを回す方向

上記写真の赤い矢印のように白いノズルの付け根を手で掴んで左に回す(下に押す)とパイプが回転して邪魔なノズルの位置を下向きにずらせます。
(私はこれを動かせるのが分からずにめちゃめちゃ苦労してネジを外しました…m(_ _)mこれが最大の難関でした。)

修理後にノズルの向きを元に戻します
(戻したときに元の位置とズレても問題はないですが、白いパイプの下の方から水が出るのでその向きを適度な場所に調整します。)

ネジが固着しているので、ペンチでつかまないと回せません。

左側のネジは狭いところにあって回しにくいですが、慎重に回します。
錆びて弱っているので折らないように気を付けます。
手で回せるくらいにゆるんできたら手で回します。

左側のネジを外したら、ボールタップ弁体の下の穴に挿し込まれている金具を引き抜きます。

金具を引き抜くところ


金具を引き抜いたら、ボールタップ弁体を下に引き抜いて外します。


ボールタップ弁体の下に挿し込まれている金具は引っかかって抜きにくいかもしれませんが、浮き球を引き抜くと戻すのに手こずる事がある(元の状態が分からなくなる)ので、左側のネジだけを外すことをお勧めします。
(私は浮き球ごと外して戻すのに手こずったので…m(_ _)m)
※やりにくい場合は、右側のネジも外して浮き球ごと外すと簡単に金具を抜けると思います。(※戻す時の状態が確認できるように、外す前に写真を撮っておきましょう。)

ボールタップ弁体のパッキンの交換をする

取り出したポールタップ弁体とネジ
取り出したポールタップ弁体とネジ

上記写真は取り出したポールタップ弁体とネジです。
サビが凄いですね…。
(※私はやりませんでしたが、ボールタップの頭にガビガビにこびりついている汚れ?は紙やすりで削って掃除するといいようです。)

ボールタップ弁体の先にハマっている古いパッキンを外します。

外すパッキンの説明
パッキンがかなり擦り減っています。

パッキンがめり込んで爪で外しにくい時は、ドライバーなどを差し込んで外します。
(パッキンの黒い色が指につくので手袋をしたほうがいいです。)
外したら部品についた水を拭き取っておきます。

Aタイプのパッキンを切り欠きがある方を中にしてはめ込みます。

パッキンの取り付け方法
今回はAタイプの方を使います。

<注意!>
切り欠きがある方をにして差し込んでください。
(逆の方が差し込み易い形をしていたので、私はつい条件反射で逆に差し込んでしまいました😅)

ポールタップ弁体をポールタップ本体に戻します。

分解したのと逆の手順で戻していきます。

  • ボールタップ弁体を元の位置に差し込みます。
  • 浮き球の金具をボールタップ弁体の下の穴に差し込みます。
    金具の関節が引っかかって入りにくいですが頑張りましょう。
  • 金具の穴に合わせて左側のネジをはめて、に回して締めていきます。
    きつく締めるとやり直すときに開けにくいので、手で回せるくらいにごく軽めに締めます。
    動作確認をして無事に直っていたら改めて締め直します。
    その時もきつく締めないで適度な加減で締めます。

問題なく直ったか動作確認をします。

部品を元に戻したら、動作確認をします。

  • 連結ノズルをにむけます。(※上にしていると水がタンクの外に噴き出すので)
  • 止水栓をに回して開けます。
  • 連結ノズルとパイプから水が噴き出してタンク内に水が溜まってきます。
  • 水位が既定の位置まで溜まったあとに、ボールタップから水がポタポタと出てこなければ無事修理は成功です。

トイレタンクのフタを閉めて終了です。

修理が終わったら、タンクのフタの裏に連結ノズルを繋いで、フタを閉めれば修理は終了です。
最後に何度か水を流して、タンクの水が正常に流れて止まるか?給水管や止水栓からの水漏れがないか?を確認しましょう。

トイレのポタポタ音やチョロチョロ音が直らない場合!

ボールタップ用パッキン交換したのに、水が止まってもポタポタが直らない場合水位が低い可能性があります。

既定の位置よりも水位が低いと既定の位置に水が溜まるまで、ポタポタと水がボールタップから出続けます。

私は今回この状態になってしまい、直せなかったのか?!と焦りました…😅
そんな時は、既定の位置まで水位がきているか?を確認してください。

オーバーフロー管の既定水位の目印(「-WL-」の刻印)の位置( オーバーフロー管の上から3㎝くらい低いところ)が理想的な水位です。※参考

それよりも水位が低くありませんか?
もしも低い場合は、タンク内に手を突っ込んで、既定の位置まで水位を上げて見てください。
水位が上がった状態でポタポタが止まれば、修理は成功です。

水を流した後にしばらくポタポタ水が出ていても、既定の位置まで水位が上がればポタポタが止まりますので、このままでも漏水にはならないので大丈夫なのですが、水位が調整できるならば調整します。

便器内に水漏れがないのに、ポタポタ、チョロチョロを水の音がしばらく続いている場合は、既定の位置まで水位を上げたときに水漏れが止まるかどうか?を確認して、既定の位置まで水が来たときに水が止まれば、修理が必要ないということがわかります。

水漏れの原因を突き止める方法

トイレタンク内の水位の調整の方法

この機種(TOTO S517B)は水位の調整機能がついていないので、浮き球の棒を曲げることで水位を調整するようです。
間違って折ったらこわいので、水位が少し低い程度ならば問題ないので無理して直さなくてもいいかな?と思います。
(※水位調整用のつまみがついている機種はつまみで調整します。)

<タンク内の水位の調整の方法> 水位調節リングがついていない場合

ボールタップ本体の棒を曲げることで水位を調整する方法
画像引用:TOTO
  • 水位が高いときは浮玉の棒を下に、低いときは上に曲げます。
    棒のつけ根で曲げると折れることがあるので、必ず棒の中央で、水の出口(ボールタップ)本体に無理な力が加わらないように、少しずつ曲げます。
  • 曲げたあとは浮玉の棒の元にあるネジ(ロックナット)を十分に締めておきます。
    浮玉が回ってしまうと水位が逆に上がってしまうからです。

<タンク内の水位の調整の方法> 水位調節リングがついている場合

  • 図を参考に水位調節リングの位置を確認します。
  • リングを引き上げロックをはずし、水位が低いときは右方向、水位が高いときは左方向にまわします。この時90度まわすと約8mm水位が変わります。
  • まわし終わったら調節リングを引き下げて確実にロックしてください。

止水栓でトイレタンク内の水量の調整をする

万一、故障があって、水が止まらなくなっても、タンクから水があふれないように止水栓の調節をしておきましょう。
また、給水音の大きさが気になるときも、止水栓を「閉側」へ調節します。

修理の時に、トイレの止水栓や家の水の元栓をいじって水量が変わっている可能性があるので、念のために修理後は水量の調整をしておくことをお勧めします。

止水栓の調整をする方法
画像引用:TOTO


<止水栓の調節>
※ 手洗い付きの場合、連結管をタンクの中に向けてください。

  • 浮玉を押し下げて止水栓を徐々に開く 。
    (浮玉を下げている間は水が出続けるのでわざと水が溢れる状態にする)
  • この状態で水面がオーバーフロー管より10mm以上、上昇しない程度に止水栓の開きを調節します。
    (それ以上、上昇すると故障時にタンク内から水が溢れる可能性がある)

この調節をしておけば給水音も小さくなります 。


まとめ

トイレ水漏れのチョロチョロ音を自分でボールタップ用パッキンを交換して修理する方法を紹介しました。

自力で簡単にできるということにびっくりしませんでしたか?
業者を呼ぶと1万はかかるのに、自力でやれば300円で治るなんてすごいですよね。
業者を呼ぶとぼったくられたりして面倒なので、「ある程度の修理は自分でできる」ということを知っているだけでも心強いです。

今回はマイナスドライバーとペンチのみで修理できましたが、いずれはボールタップの本体ごと交換する必要が出てくると思います。
その時のためにワイドモンキーレンチプライヤーなどの専門的な道具を揃えておきたいと思います。

そのようなものが入った工具セットをある程度揃えておくといいかもしれませんね。
トイレとは関係ないのですが、私的に買ってよかったなと思っているのは電動ドライバーです。
大きいドリルのようなものではなく、手持ちのドライバーと変わらないくらいの小さい電動ドライバーです。
電池を取り替える時にネジを外したり、DIYをする時に電動ドライバーがあるとちょっと楽しいです。
自分で組み立てるタイプの家具も電動ドライバーがあると楽々です。

話がずれてしまいましたが、この先も自分で修理やメンテナンスをしたいならば、工具をある程度揃えておくことをおすすめします。

水道やトイレや排水桝などのメンテナンスは意外と自分で出来るものが多いんですよね。
自分で行えば安上がりに済むし、自分でメンテナンスした後はなんだか、得したような賢くなったような達成感があります。

築年数が古い我が家ですが、これからもセルフメンテナンスしていきたいと思います。

このページが皆さまのお役に立てれば幸いです。

<参考リンク>
【原因別】トイレ水漏れは自分で直せる!5分でわかる失敗しない修理法

<参考動画>

<給水管の交換>
【トイレ給水管交換】劣化した給水管から水漏れです。ホームセンターで部材を購入し取り付けていきます。500㎜じゃなく450㎜が正解でした

[部品の仕組み]

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