本当にトイレタンクの手洗いで石鹼が使えないのでしょうか?
トイレの公式メーカーのQ&Aでは、手洗い付きタンクを使用しているトイレでは、「液体・固形石けん、共に使用できません」と答えられています。
そんなこととはつゆ知らず、何の疑問も持たずに30年間手洗い付きトイレで石鹸を使いまくった結果を紹介します!
手洗い付きのトイレ本当に石鹸が使えないのか?!
公式メーカーのQ&Aにはこのようなものがありました。
Q:手洗い付き便器に石鹸は使えますか?
A:液体・固形石けん、共に使用できません。 内部金具を傷め、止水不良などの不具合や水漏れして家財などをぬらす財産損害発生のおそれがあります。
本当に石鹸が使えないのでしょうか?
せっかく手洗いがついているのに石鹸が使えないなんて、意味がありません。
水洗いだけでうんこを拭いた後の手を清潔に保つなんて無理です!!
「寝室のある2階のトイレ」とか、手洗い場が近くにない場合は、何としてでもそのトイレ内で石鹸は使いたいですよね?!
もしかしたら気になってる方がいるかもしれないと思うので、「石鹸を使いまくった結果どうなったのか?」を発表したいと思います。
30年間手洗い付きのトイレタンクで石鹸を使いまくった結果は?!
全然故障していません!
30年たっても全然故障していないので石鹸を使っても大丈夫です。
そして、おおよそ30数年目に(2024年)初めてボールタップのパッキンが劣化して水が止まらなくなったのでパッキンを交換しました。
その時に「自分でボールタップの交換をする記事」を書いたのですが、それをきっかけにトイレについて色々と調べた時にふと疑問に思って、調べてみたら「手洗い付きトイレでは石鹼が使えない」という風に言われていて驚きました。
そこで、もしかしたら気になってる方がいるかも知れないと思って、「石鹸を使って大丈夫なのか?」という疑問にお答えしました。
…はっきり言って、30年目で初めて開けたタンクの内部はカビだらけで引きましたが、カビているのは水が張っていないところだけで、水の中はすごく綺麗で問題なく動いていました。
もしかしたらそのカビは石鹸を使ったせいかもしれませんが、カビが嫌だから石鹸を使わないという選択肢はないですね。
掃除すればいいわけだし、開けなきゃ見えないし…😅
<観閲注意!!>
30年間で初めて開けたトイレタンクの状態です。

掃除前

掃除後


ボールタップバルブなどの金属部品はかなり緑のサビがついていましたが、石鹸を使ったからという感じではなく、経年劣化という感じでした。
なので石鹸を使う使わないは気にしなくていいかなと思います。
そもそも「ボールタップ部分は石鹸を含んだ水がかぶらない位置にある」ので、石鹸の影響を受けていないはずです。
石鹸の影響を受けそうなのは、オーバーフロー管かフロートバルブです。
そこは今のところ不具合なしです。
私が見たところ、石鹸で手を洗ったことにより影響を受けたのは「カビ」だけです。
ただしこれはアナログなトイレの話です。
なにせ30年前のものですから、電力を使わないベーシックな昔ながらのトイレです。
なので最近の綺麗なシャワートイレなどの高級なトイレの動作に関しては保証はできません。
(※私はアナログトイレでしか手洗い付きを使ったことがないので、他のトイレのことは分かりません。)
あくまでもアナログなトイレにおいては石鹸を使っても大丈夫です!
……ていうか、そもそも「手洗い用の蛇口がついている」んだから、普通に石鹸を使って洗うものだと思いますよね?
それがネットで口コミを調べてみると、意外と「水だけで洗う」という人がいてびっくりしました…。水でばい菌は落ちないと思うんですよ…。
そして、手洗い付きタンクに限らずとも普通にトイレをした際の話でも、うんこをしなければ、菌がつかないとか、ウォシュレットなら手が汚れないなんて言ってる人もいてびっくり。
まあ本人の自由ですが、家ではともかく公共の場では石鹼で手を洗ってほしいです…m(_ _)m
……ということで、「石鹸は使っても大丈夫!」という風に言いましたが…あくまでも個人的な結果なので、メーカーが使うなと言っている以上、石鹸を使って劣化しないという保証はありませんので自己責任でお願いしますm(_ _)m
あとがき <メーカーさんのトラブル回避し過ぎ問題>
そもそもメーカーの人って、想定外の使い方に関しては何でもだめだめ言い過ぎだと思うんですよ。
実際のところ、石鹼を使うことによって部品が傷んだところで、部品を交換すればいい話です。
部品代も大した金額じゃないし、そのために手洗いを我慢するなんてデメリットの方が大きいと思うのです。
タンクごと交換とか、便器ごと交換とか何十万もかかるようなリスクであれば、石鹸を使わないようにします。
しかし、アナログトイレは単純な作りなので、石鹸を使ったせいでトイレが壊れるなんてことは考えにくいし、詰まることもないし、実際に故障はしていません。
それでも「石鹸を使ってはいけない」と言うのは、トラブル回避のためです。
メーカー側は予想外の不具合に対して責任を持ちたくないから、想定外の使い方に関しては、「大丈夫だと思うけど、一応ダメっていう事にしておこう」という程度のことでもはっきりとダメって言ってしまうものなんですよね。
そして「ダメと言う分には、根拠を示さなくてもいい、責任を取らなくてもいい」という風潮がどうかと思うのです。
「とりあえずダメと言って置けば責任逃れできる」という姿勢ではなく、ダメというからにはダメという根拠を示してほしいと思います。
そしてダメのランクを示して欲しいのです。
「ダメという根拠はないが、大丈夫という根拠もないので、推奨はしないが自己責任でお願いします。」という風に、どの程度ダメなのかという雰囲気を正直に説明して欲しいのです。
実際には「ダメ」にはランクがあると思うのです。
- 「責任を持ちたくないので一応ダメと言っておく(推奨しないが自己責任でどうぞ)」
- 「本当にダメ!」
- 「危険だからダメ!」
というニュアンスの違いをわかるようにしてほしいのです。
メーカー側が、ダメじゃないのにダメっていうことが多いから、「危険だからダメ!」「絶対にダメ!」というニュアンスじゃなければ、「自己責任でどうぞ、という意味のダメでしょ?」という風に、消費者側がオオカミ少年的に受け取ってしまう風潮が生まれるので、何でもダメダメ言うのもどうかと思っています。
あと気になるのが、「危険だから絶対にダメ!」ということなのに、それが伝わらないような物足りない表現が多いのも気になります。
「○○しないでください」という風に書いてあるだけのものをよく目にするのですが、それはもっと「こうするとこのようになって危険だからダメ!」というように、危険度とダメな理由を説明しないと伝わらないでしょ!ってそれを見るたびに私はいつも心配になってしまうのです。
……って話がはずれてしまいましたが、自己責任でお願いします!
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